火葬場での出来事
バナラシといえば、母なる河ガンガー。
その川辺には、洗濯場や沐浴場と並んで火葬場があり、一日に何十体もの遺体が運びこまれ燃やされガンガーへ返る。ヒンズー教徒にとって、バラナシで死んで遺灰をガンガーに流してもらうことが最高の幸せなのだ。
私は宿を決めるとすぐに、一番大きな火葬場であるマニカルニカーガートに向かった。
内心ドキドキしていた。
私にとって、人の死っつうのは全くもってリアルではない。
物心ついてから、親類を亡くしたことがなかった。
人が死んじゃったら、どうなるのか分からなかったし、正直言って死体が怖いんです。。
↓見づらいけど遠くで煙が上がっているのが(小さい)火葬場。写真撮影は禁止。

エマニカルガートに着いた時、ちょうど3体の遺体が炎を上げて燃え盛っており、あと数体がほぼ焼き上がり燻ってた。風向きのせいで、辺りは煙でもうもうとしていたけど、それほど嫌な匂いじゃない。
遠巻きに外国人ツーリストも大勢いて、想像していたようなおどろおどろしい雰囲気は全く、ビビッていた割には冷静にそれらの様子を眺めている自分がいた。
燃え盛る遺体の近くで凧揚げをする少年達がいた。
数日前に凧の祭りがあったらしく、この時期のバラナシは凧揚げが大流行していた。
しばらくすると、その少年達は喧嘩をはじめた。
一人の少年が凧を取り上げて、
遺体が燃える炎に凧を近づけたり、離したりして「この凧、燃やしちゃうぞ~」と嫌がらせ。凧を取られた少年半べそ…
って、おい!!あんた、まさか遺体の炎で凧を焼こーとしてるの?!
そんなことしたらバチあたるよ!
そんな攻防が繰り広げられているにもかかわらず、周りは誰も注意しないし気に留めようともしない・・・。
そして、一通り儀式を終えた燃え残りに、犬が群がる。
人肉を食べているのか?!
それはそれは、とてもシュールな光景でした。
これが現実ってやつか。
体から魂が抜けてしまったら、単なる肉の塊になっちゃうんだなぁ。
そんで、焼いたら灰になっていつか土に返って・・・
そんじゃあ、この今の意識ってどこにいってしまうんだろうな。
死後の世界?天国??地獄??輪廻転生??江原さーーん。
なーんて、いくら考えても到底答えが出そうもない事に思いをめぐらしたのでした。。
いやぁーー、インドだねぇ。
おわり。